ボッコちゃん
星 新一
定価: ¥ 500
販売価格: ¥ 500
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おすすめ度:

発売日: 1971-05
発売元: 新潮社
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ショートショートストーリー!!なんと言っても、この本には50編もの短編が収められている!この本の特徴は、バラエティ豊かなことである。ミステリアスっぽいのから、SF、ファンタジック(?)な内容のものがぎっしり詰まっている。短編と言っても、予想を反する、想像しきれない結果が待っていることが多い。星新一の代表作ボッコちゃんは、気軽に読める本だと思う。
『きまぐれロボット』に次ぐ名作品集星新一氏のショートショート作品集の一つです。個人的には『きまぐれロボット』(角川文庫)に次ぐ秀作が収録された作品集だと思います。印象に残った作品を挙げましょう。
「殺し屋ですのよ(P.26)」・・・ある大きな会社の経営者の前に殺し屋と名乗る割には虫も殺せそうにない女性が現れます。おまけに「あなたを殺しにきた訳ではない。殺しの注文を受けにきた」と言うのです。「成功報酬でよい」という女の言葉に半信半疑ながら経営者は商売敵の殺害を依頼します。数ヵ月後、経営者はニュースで商売敵の病死を知ります。さて、女の招待は・・・?相変わらずのどんでん返しに思わずニヤリとさせられます。
「暑さ(P.63)」・・・これは生半なホラーよりはるかにゾッとする作品です。ある暑い夏の日の午後、一人の男が交番に自分を捕まえてくれと申し出てきます。巡査が男が自首してきた理由を尋ねると、男は「まだ、なにもしていないが、いまにも何かをしでかしそうだ」と言います。暑さに対して異常にイライラする話、そのイライラを静めるある方法の話、そして最後の何気ない一言、秀逸です。これはぜひ、気だるい夏の日の午後に読んで頂きたいと思います。
「親善キッス」・・・地球からの親善使節団がチル惑星に辿り着きます。チル星の姿形は地球人に良く似ていて、男女ともショートスカートを履いているぐらいしか目立った差異は見当たりません。そこで、団員の一人が団長に「地球ではキスという挨拶の方法が行われているということを示してくれ」と頼みます。チル星のかわいい女の子とキスを自由にしたいという魂胆です。目論見は上手くいき、団員はチル星の美女(厳密には男も含まれる)とキスを交わすことができました・・・が、そうは問屋が卸さなかったという結末です。でも、それはそれで微笑ましい結果だとは個人的には思いますが・・・。
極上のショートショート集この中に含まれる多くのショートショートを読めば、星氏の作品が、決して一様のものではないことがわかるでしょう。
軽いタッチの作品、背筋が寒くなるようなホラー的な作品、淡々としたSF調の作品と、星氏の多様な作品を存分に楽しむことができます。


