2006年01月08日
MRの役割から
MRとはメディカル・リプレゼンタティブ(Medical Representative)の頭文字をとったもので、
医薬品メーカーの医薬情報担当者のことを意味します。
日本におけるMRの総数は、製薬協会加盟企業だけでも、
約55,000人にのぼり、米国よりも人数が多いといわれています。
営業スタッフが多い理由
それは医療用医薬品が生命に直接関係するという特殊事情からだと思います。
薬事法の関係で、健康食品には「飲む」という表記ができないことを案外皆さんは知らないと思います。
医薬品の中でも圧倒的なウェイトを占める医療用医薬品は、薬局で誰でも買える一般用医薬品と比べて、効き目が強い分、副作用も強いことがあります。
逆を言えば「副作用が強くてもいい」とも言えるかもしれません。
ガン細胞を殺す抗ガン剤などの場合は、正常な細胞も傷つけてしまうような副作用の強い製品も多く、
また、薬は本来人体にとっては異物であることもあり、一歩使い方を誤れば死に至ることもあります。
以前マガジンという雑誌でそのことについての漫画がでていましたが、
それについてはここでは省きましょう。
どの病気にどの位の量をどのように使えば効果があり、
その際、どのような副作用が起こりうる可能性あるのか、
また、新たに発生した副作用情報、追加になった適応症の情報などを、
病院や医師、薬剤師に提供するのがMRの仕事です。
過去には、医薬情報担当者は情報を提供する人としてよりは、
営業担当者(セールスマン)としての役割の方が多かった事実があります。
親戚がMRをしておりますが、ほとんどゴルフ接待でした。
理由としては、彼らが自社製品の価格に関与していたことが原因だと思われます。
売上げを増やすために価格を下げ、実際に医療品を納入する卸業者に
値引分のリベートを保障しようとするのは人間の悲しい性なのかも知れません。
その流れが変わることがありました。
1991年4月です。
それ以降、独占禁止法の運用強化に対応し、従来の流通慣行が改められました。
具体的には、医薬品メーカーは医療機関への納入価格を卸の自主性に任せ、
一切干渉できないことになり、医薬情報担当者(つまりMR)は’情報提供’という
本来の姿に戻ったことになります。
これは私達消費者には歓迎すべきことだと思います。